ハワイとグアムを守る盾になるのだ
イージス・アショアの設置問題が国中で盛り上がりを見せています。賛成派と反対派の罵り合いが交錯する中で、山の仰角計算ミスや説明会での居眠り、そして電磁波による影響値の転記ミスも重なり、野党と反対派はここぞとばかり声を荒げ、参議院選を間近に控え与党は火消しに躍起になり・・・。
そのゴタゴタは見ていて面白いのですが、日本人として面白がってばかりもいられません。
それで、もう一度「なぜ秋田と山口なのか」ということを地図で確認してみます。
まず、そもそもハワイとグアムの米軍基地を守るという観点で、グーグルアースに線を引いてみます。
ハワイへの直線を日本付近で拡大すると、
どう考えても、秋田しか候補地はありません。岩手でもいいのですが、そこだと最初からアメリカ防衛しか考えてないことになるので、知らんぷりできませんものね。
それじゃ、グアム行きのラインを拡大すると、
山口ですよね。ここしかないです。
日本を守るという目的に照らしてみると、ここでいいのか?
ハワイとグアムの基地を守るためには、秋田と山口だということは、十分理解できました。
さて、問題なのはこちらが日本の防衛に役立っているのかということですね。
東京にぶち込まれたら、秋田と山口のどちらが作動するのでしょう・・・
この2カ所にした理由をがんばって探ってみます。
とりあえず、ミサイル攻撃の被害の大きさは無視し、日本全国を等しく守ると考えると、
北海道の先から沖縄まで平等に守るとしたら、秋田と山口である理由が正当性を持つような気がしてきました。
問題は、イージスアショアというシステムが、どれくらいの範囲を守れるのかということですね。ここは専門外なので自信を持って言えませんが・・・
でも、例えばハワイを守るのに秋田が適地なのはわかりますが、でも、山形だって青森だっていいのではないのか、という素朴な疑問が湧いてきます。
しかも山形にすれば、より東京に近く日本の中枢機能を守るにはこっちの方が有利・・・にもかかわらず「秋田ありき」にこだわっているのは、意外に斜め方向には弱いのではないのかと疑ってしまいます。
正しいのかそうでないのか検証されないことを祈りつつ
「日本を守るのなら、日本海側の島の方がいいのでは。」
「いや、島は攻撃や敵の占拠の恐れがある。」
「イージス艦でだめなの?」
「ずーっと船を動かしているのは、いろいろ大変。」
それもわからなくはありません。
今後の落とし所がどうなるのか、まだまだ予断を許しませんが、
配置した効果が出て撃ち落としたとか、配置が失敗で防げなかったなどという結論がでないことを祈りたいものです。