マスク拒否で降された乗客をどう思う?

見苦しい客にはなりたくないものだ

 マスクを拒否して騒ぎ立て、緊急着陸の上降された乗客がいましたね。なんともお粗末な思考回路だなあと笑ってしまいました。
 確かにマスク着用は「お願いベース」でることは間違いありませんが、この状況の中で我が儘を言う必要があるかといえば、ここは頑張って自己主張する場面ではありません。もちろん不当な要求には断固として戦う必要はありますよ。それは企業側も顧客側もです。そもそも飛行機に乗るという行為も、飛行機側が設定する数々のルールを受け入れた上で契約するわけです。その中には「マナー」に関わるものも少なくないでしょう。
「大声を出さないとは何dB以上なのか。法律で決まっているのか。」
「俺は窓側がいい。早い者勝ちでなぜ悪い。」
「マスクは義務か?そんな法律どこにある!」
「いちいち「法律で決まっているのか!」なんて騒いだら、飛行機は飛びません。

ピーチエアは、騒いだ乗客に賠償請求すべきと思うが。

 ちょっと話が飛びますが、私の通っているジムは、コロナ対策としてマスク着用を義務づけています。マスクを取っていいのは、風呂とプールだけ。マシントレーニングもランニングマシンもマスク義務です。
 そんな状況の中でもしっかりマスクをして運動している人がたくさんいます。でも、私は苦手。2回ほどマスクしてやってみましたが、自分の吐く息のむわーっとした生臭いような空気に包まれ、吐きそうになります。(いえ、自分が極端に臭いわけではありませんよ・・・・たぶん・・・)
 それで、コロナ禍の今、ジムは銭湯と化しています。でも、ジム側が「こういうルールにします。」と提案したら、受け入れるか退会するかです。ジムの方も「平常営業まで休む場合は、復帰に際し改めて費用がかかったりはしません。」と言ってるので、まあ良心的といえるでしょう。

 旅客機も同じです。マスクがいやなら乗らなきゃいいんです。それだけです。

堀江さんが、何か文句言ってますが

実業家の堀江貴文氏が8日夜、自身のツイッターに新規投稿。釧路空港から関西空港に向かうピーチ・アビエーション機内で乗客の男性がマスク着用を拒否して客室乗務員を威圧し、新潟空港に臨時着陸して男性を降ろすトラブルがあったという報道を引用し、「航空法的には機長の指示に従わない奴は強制的に下すことが可能なんだけどコロナ脳の機長に下されることほどムカつくことはないな」と私見をつづった。(9月8日 デイリー)

 堀江さんは、「航空法的には可能」と言ってるので、飛行機側の対応が悪いとは言ってませんね。単に「ムカつく」と感情の話をしているだけなので、おそらく堀江さんも同じ状況になったら「ああ、ムカつくなあ。」と感じながらも、特に騒ぐでなく、スタッフの指示に従うでしょう。せいぜい「いかにムカついたか。その根拠はどうこう。」と発信するくらいではないでしょうか。

自分だけ特別でないことに怒る人々

 堀江さんのコメントがなかなか人間の本質をついているので、「なぜムカつく」のか考えてみます。
「コロナ脳の機長に下されることほどムカつくことはないな」堀江さんがこの言葉を使った本当の意図はわかりません。「その場に応じて柔軟な対応ができない人間が増えることへの警鐘」であってほしいと願います。でも一般的に「迷惑な人々(特に最近は老害と言われる人々)」は、「小さなことでぐだぐだ言うな。それくらい認めろ。」という自分本意なことが多いようです。その根底に「他人はルール通りに動けばいい。俺様は自由にやる。」という意識があり、もっと掘り下げると、「自分が自由にやるために、他の人間はルール通りに動いてもらわなくちゃ困る。」という感情が潜んでいます。

例をあげます

列を守って並んでいるところに割り込む人がたまーに見られます。おそらくその方は、そもそも列などなく我先に殺到するような状況がだったら「スタッフな何やってんだ!ちゃんと並べろ!(俺様が行けないじゃないか!俺様にストレスがかかるじゃないか!」と反応するでしょう。

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「コロナ脳にムカつく」堀江さんも、乗客もスタッフもマスクしないで、所々でゲホっと音が出る(体調不良で咳が出るのではなくても、ゲホっゴホっは出ます。)狭い機内で、機長が「マスクの効果は検証されていません。なる時はなります。気にしないで。」とアナウンスしたら「これは天晴れだ。」と感心して安らかに乗り込むでしょうか。「何考えてんだ!怖くて乗ってらんないわい!」とならないでしょうか。少なくとも、私は離陸前に降ります。コロナも怖いですが、それくらいいい加減な機長なら墜落のリスクも高いだろうと危惧するからです。
「コロナ脳」はムカつく。でも「コロナ気にしない脳」もムカつくとしたら、どうすればいいでしょう。「みんなにはマスク着用をお願いし、言うこと聞かない人間はスルーすればいい。」というのは、大多数の乗客がルールに従うことが前提です。つまり、「一部のわがままには目をつぶれ。」ということ。これは「多くの人が普通にルールを守っているから、一部の我が儘が成り立つ」ということを理解しているのかどうかもわかりません。
 社会のルールに疑問を感じ、その中で自分の生きていく道を探し出すことは素晴らしいこと。「ああ、その手があったか!」と普通の人々が驚くような道を見つけ出して生きていく人はかっこいいなあとも思います。でも、「みなさんが守っているルールに、僕は従いません。」というのは別。

あら、堀江さんを非難するような表現になったのならごめんなさい。堀江さんのコメントから、一般的に迷惑で自己中な人(特に最近は老害と呼ばれ始めた脳が機能低下した人々)の意識を考えてみたところです。

 私の通っているジムの話に戻ります。

ちょっと気に入らないところがあると、すぐにスタッフを呼びつけて文句をいう爺さんがいます。最近は風呂でしか会いませんが(私が風呂しか行ってない)、敷物が濡れてるだの洗い場が乱雑だのと、館内電話でくどくど言ってますが、当の本人はお世辞にもマナーを守っているとは言い難く、「みんながきれいに整然と使っている。スタッフも維持管理を怠らない。そういう良い環境の中で、自分だけは自由気ままに振る舞いたい。」というだけなんだなあこの人はと思っちゃいます。こういうタイプの人には自分もかなりの偏見があり、近づかないようにしています。

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