日馬富士引退に思う

私自身、相撲はそんなに好きなスポーツではありませんが、スポーツとしては完成された形のひとつだと思っています。あのルールの簡潔さはいいですね。毎年コロコロとルールが更新される競技よりは、わかりやすくて良いですね。シンプルなだけに、強い人が勝つという面白みのなさも又格別です。(これも誉めてます。)

ずいぶん昔の話ですが、テレビ番組で「最強の格闘技はどれだ。」という企画があり、相撲取りが最強だという結論が出ておりました。(実際に戦ったのではなく、運動特性と筋肉量を総合しての結論だったので、真偽のほどはわかりません。)あの体で、体脂肪率が異様に低いという話も、どこかで聞いたような・・

昔、旭国という力士がおりました。(大関だったと思います。)小さな身体なのに多彩な技で相手を翻弄する、個性豊かかな力士でした。「小さいのに頑張ってて、そこそこ強い。」ところが好きで、結構応援したものです。関脇魁傑との、水入りを繰り返して10分以上も取り続けた激闘(結局負けてる。)も、記憶に残っています。

床山の新弟子と間違われたほど小柄だったため新弟子検査では4場所続けて不合格になり、諦めかけたが、兄弟子や親方に励まされてもう1度受けることを決意、少しでも身長の計測で有利になるようにと兄弟子にたのんで頭を殴ってもらい瘤を作り、床山にたのんで髪を持ち上げてもらい検査を受けた。

新弟子時代は部屋に所属力士が60人もおり、早起きしなければ土俵での稽古が満足に積めなかった。黒姫山も早起きであったので、どちらが朝稽古の1番乗りになるか競争していた。大部屋なので兄弟子のいじめもあり、早く出世しないといじめによって壊される恐れもあったので一生懸命稽古に励んだ。辛くなって辞めたくても、廃業したら母親が悲しむと思って我慢していた。

ウィキペディア より

あれれ。相撲は好きではないといいましたが、いろいろ書いてみると、意外に好きなのかもしれません。

 

前置きが長くなりました。

日馬富士の引退、本当に残念です。

特に日馬富士のファンではありませんが、彼の気持ちを思うと、やるせないです。

まさに「痛恨」という言葉が当てはまる状況でしょう。

彼の今後の人生が、大きく崩れないことを祈ります。

 

テレビは連日「白鵬がこう言った。」「貴乃花は黙ってる。」「貴ノ岩どうなってる。」「相撲協会ダイジョブか。」と繰り返し、「日馬富士が悪い。」「いや、貴ノ岩だろ。」「貴乃花が問題だ。」と各自論評をくり返し・・・。少々食傷気味、ウンザリです。

もちろん、原因を作った人間にも非はあるし、トラブルやケンカになったら、当事者の全員が悪いと思ってますから、ひとりに責任を押し付けるのはどうかと思います。

でも、大けがするほど殴ったのなら、成熟した文化的な国家では許されないのは当然です。

残念ですが、引退は仕方がないような気がします。

そうやって社会的な制裁を受けたのですから、あとはほっておきたいところ。

ああだこうだ言わないで、

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「やっちまった。責任感じて身を引いた。警察、検察の処分はこれから。」という状況に、これ以上とやかく言う必要があるでしょうか。

おまけに日馬富士自身が「貴ノ岩の体と心に傷を負わせた。申し訳ない。」と潔く謝っているのですから、部外者がこれ以上わいわい騒ぐのは、いじめの構図に近づくように思えます。

貴ノ岩がどうするのか。白鵬が何か行動するのか。(自分にも責任あるから辞める、とか。)それは勝手にやってくれればいい。

相撲を楽しむ人は、相撲を見て声援しましょ。

 

ところで、相撲って日本の国技なのですよね。

柔道じゃなくて相撲が国技というところも、なかなかおもしろいですね。

(でも、国技っていつ決まったのでしょう。)

 

 

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