惑星ソラリス 隠れた名作映画 その8

SF映画の金字塔、名作の呼び声も高い惑星ソラリスを初めて観ました。

これまで、間違いなくオススメの映画のみ紹介してきましたが、

この映画に関しては無条件にオススメして良いのかどうかわかりません。

自分自身、この映画の良さがわからなかったからです。

ちょっと厳しい言い方をすると、「つまらない。」という感想です。

(ごめんなさい!)

でも、世界的に評価の高い映画ですから、

きっと私には理解できない深い世界があるのでしょう。

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映画のあらすじ(少しネタバレあります。)

映画は川の中の水草のゆらぎから静かに始まります。

初めの数分はセリフもなく、場面設定がよくわからない。

とりたてて見るべきところがない田舎の風景と、およそSFっぽくない老人の会話。

途中で観るのをやめてDVDを返そうかとも思いました。

でも、どうやら主人公は惑星ソラリスにこれから行くらしい。

そこへ、昔ソラリスに行って奇妙なものを見た元飛行士が訪ねてくる。

4mの大きさの赤ん坊を見たという証言は無視されたが、

絶対に間違いないから調査を継続してほしいということ。

おぼろげながら、ようやく筋が見えてきた。

しかし、カラーとモノクロの切り替えはなんだろう。

かつて、「レイジング・ブル」という映画で、

主人公の回想シーン(昔のビデオシーン?)がカラーで、

現在進行形の映像がモノクロという技法を見たが、

そのような時間の区別には思えない。

何かしら、心理的な違いを表しているのだろうか。

驚いたのは、

元飛行士が車を走らせる道路が東京の首都高だったこと。

しっかり「銀座」なんて書いてある看板が出てくる。

ここは日本なのか?

いや、近未来の雰囲気を醸す道路がたまたま首都高だったのだろう。

背景の日本語看板などは無視していいのかもしれない。

でも、改めて感じます。

首都高速って、すごいんだなって。

(映画の主題とはおそらく無関係かな。)

後半はようやく舞台が宇宙に移動するのですが、

宇宙ステーション内部の退廃ぶりは笑えます。

いたるところで電子機器が壊れていて、火花が出てたりします。

こんな状態で宇宙ステーションがしっかり浮いていること自体すごいことです。

(しかも、惑星ソラリスの海のうねりがしっかり見える、かなり低空に留まっている。)

でも、主人公は火花が散ってるコードを引きちぎって取り合えず電気を止めて先に進む。

おいおい、それ大丈夫なの?と、ツッコミどころ満載。

主人公の死んだ奥さんが実態となって現れたり、

最後はソラリスの中にできてしまった主人公のふるさとに里帰りして終わったり、

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つまり何が言いたかったのだろう。

こんなコメントを書くと、

「お前はソラリスが何もわかっちゃいない。映画の何たるかを理解していない。」

と説教されそうで怖くもあります。

でも、わかんないものはわかんないんだもん。

おぼろげながらメッセージを解釈すると、

「宇宙のすべてを理解しようとしたり、ましてや制服しようなどとは思わないことだ。宇宙は人間の英知をはるかに超えた存在だから。」

ということでしょうか。

宇宙ステーションの中で突然現れたお客さんは、次のような設定になっている。

「主人公の奥さんは、彼の心の中のイメージをソラリスの海が感知して作り上げたもの。それはニュートリノでできている。ニュートリノは不安定で、とてもひとつの形を維持することはできないが、ソラリスの磁場がそれを可能にしている。

だから、(ソラリスの)奥さんを地球に連れて帰ることはできない。」

ずいぶん前に亡くなった奥さんと再会した主人公は、

奥さんと別れて地球に戻ることはできるのだろうか。

彼は、「このままソラリスに残る。」と言ってたが、自分ならどうするだろう。

すでに亡くなり、お別れをした筈の妻が、体も心も当時の妻のまま出てくるのです。

本当の妻ではないとわかっていても、置いてくることができるだろうか。

自分もソラリスに残るかな。

地球で本物の妻が待ってるなら話は別ですが。

ところで、主人公の妻ハリーを演ずるナターリア・ボンダルチューク、かなりの美人ですね。彼女はロシア生まれの現在68歳(1950年生まれ)。父は映画監督、母は俳優、弟も映画監督という映画一家です。ナターリア自身、映画監督としてもいくつかの作品を残しています。

こんな美人だったら、ぜったいソラリスに残りますっ!!

この映画をオススメするべきか

私にはこの映画は難し過ぎました。

理解できませんでした。

でも、

「自分が理解できないから、それは価値のないもの。」

と言ってしまっていいわけはありません。

実際、この映画を「傑作だ。」と評価している人が多いです。

(時々、自分が理解できないことを告白できず、他に追従して「これは良い。」と主張する人もいますから、評価もあてになるのかどうか・・)

だから、今回の私の立ち位置は、

「私には理解できなかったけど、みなさんはどうでしょうか。

鑑賞してご自身で判断ください。」というところでしょうか。

実は私、「2001年宇宙の旅」も、よく理解できなかったんです。

HALの反逆というテーマで十分映画になるのに、

それ以上の精神的なものや、観念的なものを盛り込もうとし過ぎのような気がするのです。

あの石碑の意味も、よくわかりませんでした。

音楽と映像は大好きですが。

監督のタルコフスキーについて

タルコフスキーは、ロシア人です。

「惑星ソラリス」があまりにも有名なので、他がぶっとんじゃった感がありますが、

「僕の村は戦場だった」「ノスタルジア」など、良い作品を残しています。

(でも、私の感覚とはちょっと波長が違う・・かな?)

「惑星ソラリス」もそうでしたが、この監督の「故郷」というか「自分のルーツへ」の愛情には、狂気が感じられます。

非日常の感覚を味わうには、悪くない監督かもしれません。

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