「バグダッド・カフェ」隠れた名作映画 その4

1987年制作の、西ドイツの映画です。(西ドイツですよ。東西統一前のドイツです。)

かなり話題になったことは知っていましたが、上映している映画館が少なく、かなり後になってレンタルビデオショップで借りて見ました。最初の15分は、「いったい何が面白いんだ。借りて損した。」という印象ですが、この空気感は・・・クセになります。話題作だったことに納得でした。

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「バグダッド・カフェ」のあらすじ

ドイツからの旅行者ジャスミンは、アメリカ旅行中に夫とケンカし車を降りてしまう。みの回りの品を詰めたトランクとともに。ラスベガス郊外のモハヴェ砂漠の中にあるさびれたモーテル「バグダッド・カフェ」にたどり着いたジャスミンは、しばらく逗留することにした。ここには不機嫌な黒人女主人のブレンダが一人で切り盛りしている。手伝いもしないで勝手に過ごす子供と役に立たない夫を抱え、いつも疲れているブレンダ。
カフェには、敷地に住み着いたルーディなど、変わり者ばかりが集っている。

そんなくたびれたカフェ兼モーテルにやってきたジャスミンは、ドイツ人気質から、部屋の掃除を始める。最初は不機嫌に文句を言うブレンダだったが、優しいジャスミンの行動に、少しずつ心を開き、やがて二人はお互いをなくてはならない友として友情を深めていく。

「バグダッド・カフェ」の見どころ

あやしい雰囲気のさびれたカフェが、ジャスミンの献身的な優しさと、手品の腕前によって賑わいを見せる過程は見どころのひとつ。

また、ジャスミンに好意を持ったルーディーとの距離がじわじわと近づく様子も、大人の純粋な恋心を見事に表現し、暖かい気持ちになます。

静かに流れるストーリーの中に奥ゆかしく繰り出されるユーモアも秀逸です。

「バグダッド・カフェ」の役者さんたち

マリアンネ・ゼーゲブレヒト

ドイツで劇団オペラを旗揚げし、各地を公演していた頃、舞台を見たパーシー・アドロン監督にに見いだされ、「シュガーベイビー」「バグダッド・カフェ」と続けて主役に抜擢されました。アメリカ映画「ローズ家の戦争」にも出演しています。何と言っても彼女がいるだけでスクリーンがマリアンネ色に染まる存在感が魅力です。

CCH・パウンダー

あの有名な「オール・ザット・ジャズ」でデビューし、「バグダッド・カフェ」で主役に抜擢。「アバター」にも出演しています。

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「バグダッド・カフェ」は実在するの?

「バグダッド・カフェ」は、モハーヴェ砂漠を突っ切る旧ルート66沿いに実在します。
撮影も、実際にこのカフェやモーテルなどで行われました。
現在は、給水タンクやモーテルはなくなったそうですが、今でもカフェは営業しており、世界中から本作のファンがやってくる〈観光スポット〉になっているという話です。

映画とは雰囲気が変わっているでしょうけど、一度は行ってみたいものです。

最近、ニューディレクターズカットも発売しています。もう一度見てみようっと。

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