映画館で話題の作品を見る楽しみ。
少々高くてもチケットを買い、最新の音響設備の中で映画に酔いしれる。
これは無上の楽しみのひとつ。
だけど、隠れた名作を「ツタヤ」あたりで発見して、静かに部屋で見るのも楽しいものです。
今回は、「ウォルター少年と、夏の休日」を紹介します。
「ウォルター少年と、夏の休日」のあらすじ
舞台は1960年代のアメリカ、テキサス。ウォルター少年は、夏休みに大叔父さん兄弟の家に預けられます。なぜか莫大なお金を持って帰って来たじいさん2人には、金めあてにいろいろな業者や寄付の願いが殺到します。それらを鉄砲で追い払うじいさんたち。
その莫大なお金はどうやって手に入れたのか。粗暴に見えるじいさんの様子から凶悪な犯罪を疑うウォルター。
ハブとガースの兄弟は、ウォルター少年に「若き日の冒険物語」を話して聞かせます。でも、それはとても信じられない大ぼらに思えました。
「ウォルター少年と、夏の休日」のみどころ
一見するとよぼよぼのじいさんが、不良少年グループを一蹴したり、軽飛行機でぶっ飛んだりと、年寄りパワー全開で、見ていてスカッとする映画です。
そして、ほら話?がまたいい。美しい姫をめぐってアラブの首領と大活劇の末、敵を打ち負かして姫を手に入れたというのですから。
登場人物は、大きくくくると
「よくわからないがお金持ちの兄弟」
「その金を狙う人々」
「お金の相続のために母親から派遣された少年ウォルター」
という3者に分類できますが、じいさん二人に不信感をもちつつ魅かれていくウォルター少年の心の変化も見逃せません。
物語の最後に明らかになる「莫大な金」の出どころも、なかなか洒落ています。
できるならばこんなじいさんになりたいと、願わずにはいられません。
役者さんたち
ロバート・デュヴァル
「ゴッドファザー」や「地獄の黙示録」にも出演した名優。出演作品は数知れず。
マイケル・ケイン
最近では、「バットマン」シリーズの執事、アルフレッド役としてご存知の方も多いのでは。
ハーレイ・ジョエル・オスメント 覚えてますか?
そうです。AIに出ていた少年です。懐かしいですね。
まとめ
「ウォルター少年と、夏の休日」は、荒唐無稽・奇想天外なストーリーと、ほのぼのとする爽快な余韻を残す、隠れた名作です。
退屈な日々の生活からちょっと脱出して、空想の旅に出るのも悪くありませんよ。
じんせい100年時代に見ておくべき、理想の年寄り像のひとつとしても、見る価値ありです。