「バーディ」隠れた名作映画 その2

「バーディ」は、1985年アメリカ映画。ベトナム戦争に翻弄される2人の若者の友情を、精神病院という一風変わった舞台で描く佳作です。
若き日のニコラス・ケイジが主人公として登場したり、一部コアなファンの間では神に近いミュージシャンのピーターガブリエルがサントラを担当するなど、見どころ満載。一度は見ておきたい映画のひとつでしょう。

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「バーディ」のあらすじ

高校時代の親友だったバーディとアル。
バーディは昔から飛ぶことに異常な興味を示し、親友のアルは、バーディの理解者だった。
大人になった2人は共にベトナム戦争に行くことになる。戦争の体験から精神に異常をきたし、軍の精神病院に入れられている。
バーディの治療のためにやってきた親友のアル。彼は戦争で顔面を負傷し、別の病院に入っていた。
アルは、バーディに昔の話を聞かせ、思い出に残る品を見せ、バーディの心を取り戻そうとする。しかし、バーディは心を閉ざし、何も反応しない。
バーディは本当に精神の病なのか、それとも自ら言葉を閉ざしたのか。
しまいには「お前の勝ちだ。一緒にこの病院で暮らそう。」と涙ながらに語るアル。
そして、映画はスリリングな結末へと展開する。

『バーディ』のみどころ

ベトナム戦争で心が傷ついた若者を描く反戦映画です。当時の異様な空気感が画面を通して伝わってきます。淡々とした進行の中にユーモアと無常感が折り重なり、見ている観客の精神も蝕みそうな、そんな雰囲気を持っています。

こういう解説をすると、とても暗い映画のようですが、青春の眩しさやエンディングの後のなんとも言えない爽快な気分。戦争という悲惨な体験に押しつぶされないで生きていく逞しさ。いろいろな感情が皆さんを包んでくれるでしょう。

若き日のニコラス・ケイジに会えるのも、ちょっと得した気分です。

役者さんたち

マシューモディーン

「プライベートスクール」で、あのフィビー・ケイツの相手役になったイケメン俳優。「バーディ」の後、「フルメタルジャケット」でも、ベトナム戦争の兵士の役を好演しています。

ニコラスケイジ

もう説明の必要はありませんね。世界中で知らない人はいない大映画スターです。この映画では、ニコラスの若かりし頃のピチピチした姿(髪の毛つき)を見ることができます。

ピーターガブリエルの音楽も心に染みる

ピーターガブリエルをご存知ですか。知る人ぞ知るイギリス最高のプログレバンド「ジェネシス」の初代リーダーでありボーカリストです。
ピーターは、ジェネシス絶頂期に突然脱退し、ソロ活動に入ります。メインボーカルを失ったジェネシスは、ドラマーだったフィルコリンズをボーカルにしてバンドを継続。その後、フィルのポップなセンスを取り入れたジェネシスは、世界的なバンドへと成長し、第2次の絶頂期を迎えます。
一方のピーターガブリエルは、ソロアルバムを定期的に出し、コアなファンと共にその地位を確立していきます。

「バーディ」のサントラ版は、ピーターガブリエルのインストゥルメントが中心の、なかなか聞かせる名曲(と私は思っている)揃いです。

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こちらを聞くか、元になっている「ピーターガブリエルⅢ」「ピーターガブリエルⅣ」をTSUTAYAで借りて聞いてみましょう。

個人的には、下の写真の「ピーターガブリエル1」に収められている「Solsbury Hill」を聞くと、泣けてきます。いい曲です。

最後は音楽紹介になってしまいました(汗)。

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