総理になってから批判しろ?

これまでお疲れ様でした。支持はしてませんでしたが、長期に渡り日本をリードしてくれてありがとうございます。

金子恵美さんの発言

 8月30日のサンジャポでの金子恵美さんの発言。ラサール石井さんのコメントに対する意見を述べたものだ。ラサール石井さんのツイートはこちら。

望んでいたことだが、全く喜びも感慨もない。何とも言えぬ脱力感。 記者会見はヌルく、まるで番記者と総理のお別れ会のよう。3年B組金八先生か。 てかプロンプターなしでできるんじゃん。最初からそうすりゃいいのに。 まだまだ闇は続く。何も終わらぬ。何も変わらぬ。みんなで見続けるしかない

ラサール石井on Twitterより

 これに対して、金子恵美さんは「これは、政治家を全く理解していない発言。総理になってから批判してほしい。」と語気を強めて述べた。

なってから批判しろの怖さ

 でも、「何もわかっていないのに批判するな。なってから批判しろ。」と言われたら、世の中の何に対しても批判的なコメントはできなくなります。

 このレストランの対応おかしいなあ・・・
  「レストラン経営してから言え!」
 あの議員の言い方、文句ばっかりでやだな・・・
  「野党議員の立場になってから文句言え!わかりもしないくせに!」
 ラサール石井のコメント、何もわかっていない・・・
  「俺に対する批判は芸能人になってから言え!」

一切文句や批判の言えない社会が成立しますね。

「芸能人は芸能のことだけ考えてろ」の怖さ

 最近、芸能人が政治的な発言をすることが増えてきました。その多くが政権への批判であることも相まって、「何もわからない芸能人が政治に口出しするな。芸能人は芸能のことだけ考えてろ!」というコメントが多いと聞きます。これが本当なら、かなり危ないなあと感じます。

芸能人が発言できないなら、誰が発言していいのでしょうか。

農家が政治を語るな、作物のことだけ考えてろ。
料理人が何もわからないくせに政権を批判するな、うまい料理だけつくってろ。
土木工事従事者が何言ってんだ。お前たちは工事だけしてりゃいいんだ。
医者?それは医療の専門家で政治の専門家じゃないだろ?

結局、政治についてものを言っていいのは政治家だけになっっちゃいます。

なぜ応援するかも考えないと

 仮に、「一般の人々は政治のことを理解していないから、批判すべきでない。」が真実なら、一方で「政治の本質がわからないのに、なぜその政党を支持するのだろう。」ということも考えなければいけません。
 例えば、政党支持率を見ると、「自民党支持」が35パーセントを超えています。(2020年8月NHK世論調査)
一般市民が政治を理解していないなら、なぜ自民党を支持するのかという理由もはっきりしないわけです。でも、私の周囲を見る限り、「自民党支持者は何があっても(政府がかなり悪いことをしても)自民党を支持し続ける人が多くいます。
 もし、「何がどうなっても自民党を支持する。選挙に行って自民党の議員に1票を入れる。」と決めている人が35パーセント存在するなら、自民党でない候補が当選するには、少なくとも投票率が70パーセントを超えないと勝ち目はありません。この35パーセントが「よくわからないけど、とにかく自民党」なら、自民党は何をどうしても、どんなに手を抜き一部にだけ利益を流し続けても、野党になることはありません。

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なんておいしいのでしょう。

みんなが意見を出し、しっかり投票する社会に

 ほんとに皆さんが今の政治で良いと考えているのなら、それでいいんです。一部の人たちにうまい汁を吸われていても、大きく変えるよりは今のままがいいというのなら、それでいいんです。
 でも、私は「長期政権は腐敗を生む」と思ってますし、「長期政権はどうしても一部の人間に手厚くなってしまう」というもの間違いないことでしょう。だから、アメリカみたいに「大統領は2期までね。」と決めて、2つの政党がそれぞれ政権を取れる体制がいいなあと思ってます。日本はほぼ独裁国家ですから。

 だから、野党を育てていきたいと思います。でも、それは「自民党は衰退して、党の形を無さなくなるようになってほしい。」という願いはありません。野党のどこかが政権を担うとき、対抗する勢力として自民党には頑張ってほしいです。もし自民党が分裂衰退して力を失う日が来たら、そのときは自民党を応援しているかもしれません。

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