米ボストンで行われた「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」に出場し、2時間18分56秒をマーク。気温-17度という極寒レースで自身76度目の2時間20分切りで世界最多記録を樹立した。
1月3日 ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
これまでの「2時間20分切り世界記録」は、アメリカ人選手の75回だそうです。(記事にはありませんが、当然男子でしょうね。女子の世界記録は2時間15分台ですから。)それを破っての世界記録。しかもマイナス17度の極寒の中でですよ。もはや人間業とは思えません。
そもそもこの「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」には、フルマラソンの部に3人がエントリーし、完走は川内選手一人だけだったとか。(笑)
「こんな環境でマラソン大会開くな!いや、こんな大会に出るな!」
と言いたくなります。
ちなみに、川内選手の記録は 2時間8分14秒
これは、日本歴代20位なんですね。
でも、驚きなのが「サブテン(2時間10分切り)」の回数です。
日本サブテン回数ベストテン
川内優輝 | 埼玉県庁 | 12回 |
高岡寿成 | カネボウ | 6回 |
中山竹通 | ダイエー | 6回 |
藤田敦史 | 富士通 | 5回 |
藤原新 | 東京陸協 | 5回 |
瀬古利彦 | エスビー食品 | 5回 |
佐藤敦之 | 中国電力 | 4回 |
諏訪利成 | 日清食品 | 4回 |
清水康次 | NTT西日本 | 4回 |
小島宗幸 | 旭化成 | 4回 |
なんか、川内選手だけ異次元の世界にいるみたい。
現代のマラソン競技は、持久力だけでは勝負できない高速レースになっており、一度先頭集団から脱落すると、ほとんど勝ち目はない状況です。ところが、川内選手に限っては、一度脱落しても、すごい勢いで追いかけてくるレースが多く、人間離れした根性といいうか苦痛に耐える力が見るものを圧倒します。ゴール後に倒れこんでそのまま救護室へというパターンもお馴染みの光景になっています。
恐ろしい男です・・・。
さて、「マーシュフィールド・ニューイヤーズデイ・マラソン」完走後の川内選手のコメント。
「今までで一番寒いレースでした。」(そりゃそうだろ!)
「南極マラソンのよい練習になりました。」(ええええええええっ!!?)
南極マラソンというものがあるんですね。知らなかった。
調べてみたら、1マイルから100キロまで自分で距離を設定して走れるらしい。
費用は300万円近くかかるようだ。
興味ある人は、下のサイトを見て下さいね。
川内選手、これからどんな人になるんだろう。
もうしばらく目がはなせません。