基本的に私は、安倍首相をあまり評価はしていません。やることなすこと裏が見え見え、というより「よく恥ずかしくもなく、あんな政策ができるもんだ。」と、安倍さんを担ぎ上げた人の人間性を疑ってもいます。
でも、国内で政治の問題を語り、ある時は非難し不支持に回ることと、韓国がやってる行為は全く別物。安倍首相以上に「この国民は、なぜ恥ずかしくもなく、こんな行為ができてしまうんだ。」という気持ちしかありません。
永遠の謝罪の像とかなんとか言ってるらしいですが、仮にこれがエリザベス女王の土下座像だったらイギリスは戦争を始めるかもしれません。まあ、今の時代直接の武力行使がなかったとしても、敵国とみなし国交の全てを断絶するでしょう。
トランプ大統領土下座像だったらアメリカはどう動くでしょう。
政治家は、理念で動け
菅官房長官は、「そのようなことは国際儀礼上、許されない。仮に報道が事実であれば日韓関係に決定的な影響を与えることになる」と仰ってますが、まさにその通り。下手な言い訳を許さず、韓国政府の公式の謝罪と速やかな像の撤去がない場合、「決定的な影響」というものを言葉だけでなく実行していただきたいものです。
確かに韓国とは経済的なつながりも小さくはないのかもしれません。実際、韓国で事業を展開している日本企業も多いです。東京商工リサーチによれば、韓国に進出している日本企業は393社(2017年)。関係が悪化すればこれらの企業も打撃を被るでしょう。アベノマスクの費用が市民向け260億、これから配布予定の8000万枚が90億、わけのわからんものに350億も使ってるのだから、各企業に1億ずつ補助金出して、韓国から別の国に拠点を移してもらった方がよっぽど納得できます。
政治家は損得だけでなく、「日本という国をどのように作り、守っていくのか」という理念をしっかり発信してほしい。そのために若干経済的に不都合があっても、多くの国民は理解するのではないでしょうか。特に現在政権を担っている自民党の皆さんは、韓国に対してしっかりと追求し、対応がなければ限りなく断交に近い措置をとっていただきたい。
韓国との関係をどうすべきか
正直言うと、一市民の私にはどこまで韓国と繋がりがあって何が切れて何が切れないのかさっぱりわかりませんが、すくなくとも次の点はやってほしい。
まずは大使館の閉鎖。最近、アメリカと中国で「大使館の閉鎖合戦」が行われていますが、まずは日本の大使館を閉鎖し、すべて引き揚げた後、在日の韓国大使館も閉鎖してほしい。
次にビザの厳格化とビザなし入国の禁止。「NO JAPAN」をスローガンにしているくらいの国ですから、さぞ日本なんかに来たくないのだろうと思いますが、にも関わらず意識のかなりの部分が日本に向いているようで、そこが信じられないところではあります。
経済的な関係の解消。日本企業の引き上げに関してはある程度国が援助していく。経済援助はお互いに行わない。関税に関しては国際法上のしばりもあるでしょうから、日本製品への援助を行う。「Go to キャンペーン」は日本人が日本の旅行施設を使うことに補助をしているわけですから、「Go to buy 日本製品キャンペーン」でも継続してやってくれればいい。他の国に文句を言われる筋合いではない。
永住権の問題はどうだろうか。ここに深く切れ込むのはちょっと抵抗ありますが、日本に帰化するひとへの積極的な援助をしてもいいのではないでしょうか。
いずれにしても、この際既得権のようなものを一旦チャラにして考えることも大切な気がします。
まるでわかってない意見なのは百も承知ですが、それにしても日本は動きが遅すぎる。いや、遅くても動けばまだいいのだが、何も動かないとしか見えない。
野党はなぜ黙るのか
個人的には野党を推しているというのが私の基本的な姿勢ということは最初に書きました。ここで、「野党=反日」とか「野党=韓国中国寄り」というわけのわからんラベリングは止めてほしいと切に願います。
私が野党を推しているのは「同じ政党が長期に政権を握るとろくなことをしない。」という性悪説に基づいており、チェック機能として政権のロクでもないところを明らかにして政権を奪取できる野党の存在が不可欠だと思うからです。もちろん現政権に対して「おい、アメリカに寄り過ぎだろ。」「原発やめろよ。」「国が使える金が大きすぎる。もっと地方に金を回せ。」など意見はありますが、決して自民党がダメだというつもりはないのです。
さて、野党のみなさんは、この件についてダンマリでしょうか。まだ報道があって1日ですから公式見解は出せないかもしれませんが、菅さんが「報道が事実なら決定的な影響」と言ってるわけですから。「その通り。」とか「いや違う。日本がもっときちんと謝罪と補償をすべきで、それがないうちは安倍謝罪像も致し方ない。」とか、立ち位置をしっかりしてほしいものです。
政権交代ができる日本であってほしいと思う反面。本当に「野党=韓国寄り」という構図が正しいのなら、私はこのまま自民党でいてもらって、強い対応をしてほしいものだと思ってます。
だんだん自分の心が狭くなっていく
昔、私は韓国に大してネガティブなイメージを全く持っていませんでした。いつまでも真珠湾をウダウダ言って日本を毛嫌いし差別していたアメリカの方にマイナスの感情を持っていたものです。それが、いつの間にかアメリカは日本へのアレルギーが薄れたようで、私自身もアメリカへの印象が改善してきました。もちろん黒人の人権問題など全世界から国交断絶されても文句も言えない課題はありますが。
そして韓国に対してはマイナスの感情が益々増幅され、テレビの番組表で韓国ドラマの文字を見るのも嫌悪感が湧くという、自分でも危険だなと思える変化です。
いくら歴史上のわだかまりがあったとしても、普通の感覚の国が特定の国を非難したり不買運動したり、あげくそれを法制化するということがあるでしょうか。約束してはそれはそれを反故にし、「あれは誠意がたりないから無効だ。」とか「あの約束は非人道的なものには適用しないからこっちは未解決だ。」とか、ゴールポストを動かし放題で、しかも「千年恨み続ける。」なんて言われたら、なかなか普通の感覚で付き合うことはできなくなります。
こんな私は、心が狭いのでしょうか。