このサイトを立ち上げている人間(つまり私)は、まあどちらかというと政治的には野党を推している傾向があります。でも、革新勢力じゃないんです。
単純に「同じ政党がずーっと政権を担ってたら、変な利権や癒着が蔓延り、正しい政治ができなくなるでしょ。だから適当に政権交代しながら進むのが一番。」という姿勢です。その意味では、小沢一郎の理念なんかは好きですね。
是々非々という言葉、特に政治家がよく使う言葉です。政治家の皆さんには、大切な私たちのお金を預けているわけですから、どこかにだけいい顔したり、悪いことに目を瞑ってもらっては困るわけで、「是々非々」の姿勢で臨んでもらいたいわけです。そんな我々一般市民の気持ちだけは理解してるから、一応言葉としては「是々非々」を使うのですが・・・その通りに動いてる人って、ほとんどいないかもしれません。
1 是々非々
「立場にとらわれず良いことは良い、悪いことは悪いと判断する姿勢」
一般的にこれが理想型とされているが、出現率は限りなくゼロに近い。ごく稀に現れると、運良く「聖人君子」の称号を得ることもあるが、ほとんどは「扱いにくい存在」「堅物」と揶揄され敬遠され、時にいじめや攻撃の対象となる。
2 是々非黙
「良いものは褒めるが悪い面には目を瞑る姿勢」
出現率が過半数を大きく超える最大勢力。他の集団に属する個体も世間に揉まれ、いつの間にかこの集団に属してしまう「ストレスのない安住の地」であり、他の集団に移行するために多くのエネルギーを要する「泥沼」の側面も併せ持つ。いわゆる「世渡り上手」もこの集団に属する。
所属または応援している政治団体に対し、盲信的にこの姿勢を貫くことが多い。また、婚姻の契約を結んだ相手との関係を円滑に維持するために極めて有効な手段でもある。
3 是黙非々
「良いことは無視し、悪いことを見つけては非難すること。」
大部分の個体は「2 是々非黙」の集団にも属し、相手に応じて使い分ける。稀に他の集団に属さず生活の全てがこの姿勢である個体も見られるが、精神的に病んでいる場合もある。
上司に「2」、部下には「3」を発動する中間管理職は、時にどちらからも信頼を失うので注意が必要である。上司は部下に、先生は生徒に、親は子に対してこのような姿勢にならないようにしたい。政敵に対する姿勢としてほとんど全ての政党や団体がこの姿勢を貫く現状は、憂いを超えてもはや天晴なギャグの様相を呈している。
4 是非非々(非々)
「やること成すこと全てが気に食わないという感情」
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」ということばが、ほぼこの感情を表している。この段階は「姿勢」ではなく「感情」の問題であり、一般的な意思疎通が困難である。このタイプの個体を見かけたら、できるだけ存在を悟られないように静かに距離を取ることを推奨する。
5 是々
「とにかくいい!全部好き!という感情だが、実は全部好きではなく、負の側面が見えなくなっている状態」
恋する相手や応援するスター・アイドルに対してなど、ごく一部の対象だけに発動する感情である。対象の実生活などの一般的な行動生態を受け入れず神聖化することがある。周囲からは病気に近い存在と認識されるが、不治の病と思われることはなく、「そのうち覚めるよ」という扱いをされる。
6 是々非是
「とにかくいい!全部好き!という感情が完成した状態」
「5 是々」との区別が曖昧だが、こちらの集団に属する個体は、より異常性を増し、時に変態扱いをされることが多い。
「大好きな◯◯ちゃんはう◯こなんてしないんだぞ。」→是々
「大好きな◯◯ちゃんはう◯こだっていい匂いなんだぞ。」→是々非是
後半は少しふざけました。(ごめん)
自分は国や世界を方向付ける大きな動きには「是々非々」身近な人のちょっとした行為には、法に触れない範囲で「是々非黙」でいきたいものです。