GODIVA(ゴディバ)は、みなさんご存知のベルギー高級チョコレートメーカー。チョコ業界にとって年に一度のお祭りである「バレンタインデー」を前に、「日本は、義理チョコをやめよう。」という全面広告を出しました。
この記事は、瞬く間に日本中を駆け巡り、いいますろいろなコメントが寄せられています。
GODIVA(ゴディバ)の新聞広告とは
2018年2月1日の日本経済新聞朝刊に、その広告は全面掲載されました。
社長のジェローム・シュシャン氏は、
「バレンタインデーの主役は「もらうひと」ではなく「あげるひと」。「あげるひと」にとって楽しいバレンタインデーかどうかが最も重要ではないか。」
と、コメントしています。
まったくその通りです。
「日本は」という言葉の奥にあるもの
昔読んだ本の中に、こんな逸話がありました。
大型客船が事故で沈みそうです。船長さんはお客さんに「船から飛び降りなさい。」と支持を出そうとします。
ドイツ人の客には、「飛び込むことはルールだ。これは法律で決まっている。」
イタリア人には、「ここで飛び込めば、あなたは英雄だ。」
そして日本人には、「みんな飛び込んでますよ。」
かなり辛辣な日本人気質の解説です。
「日本は、義理チョコをやめよう。」の中にも日本人の真面目で「みんなと同じにする。」意識を辛辣に表現しています。
そんなに頑張らなくてもいいんだよ。とも聞こえてきます。
よくわかります。日本人の「横ならび意識」は有名で、みんなと同じでないと異常な不安を覚えるからです。
特に、ホワイトデーで社員の皆さんにと準備するお父さんの哀れな事。「義理でもチョコあげたのに、何もないなんて・・」なんて言われちゃいけないのです。
そんな日本人の苦労を理解してくれたゴディバには、ちょっと感謝ですね。
良いバレンタインにしましょう
本来、チョコレートは想いを持った相手にあげるからこそ、ドキドキワクワク感があるのです。義理チョコにそれはありません。にも関わらず、義理チョコにかける金額は年々増加傾向にあるのです。
「みんなと一緒にチョコを買う。」という横並びの感覚が、どれほどのストレスになっているか、感がなくてもわかります。
厄介なのは、「義理チョコでもなんでも、チョコ買うの楽しいーっ!」という人が存在すこと。頑張りたい人がスタンダードにならにような努力も必要かもしれません。
チョコは本命にきちんと一個あげればそれで良い。もらえなかった人は、「毎年プロポースされることは、ほとんど有り得ない。」と考えレバいいだけです。
チョコを買ってあげたい人は、自分の趣味に従って義理チョコくばりに奔走する。一方で、本命の一人にだけチョコをあげる人もいる。このバリエーションを、寛容の気持ちで理解して欲しいです。