平成前期のベストテンは、いかがでしたか。
今回は、平成中期です。
平成11年~20年
平成11年(1999年)
五体不満足
|
乙武洋匡
|
講談社
|
子どもにウケる科学手品77
|
後藤道夫
|
講談社
|
バースデイ
|
鈴木光司
|
角川書店
|
「少年A」この子を生んで
|
「少年A」の父母
|
文藝春秋
|
永遠の仔
|
天童荒太
|
幻冬舎
|
伊藤家の食卓 裏ワザ大全集
|
太田 穣ほか編
|
日本テレビ放送網
|
乙武さん、出てきましたね。登場時の好青年ぶりが懐かしい。
子どもにウケる科学手品もウケました。
平成12年(2000年)
だから、あなたも生きぬいて
|
大平光代
|
講談社
|
話を聞かない男、地図が読めない女
|
アラン・ピーズ
|
角川書店
|
ハリー・ポッターと賢者の石 ハリー・ポッターと秘密の部屋
|
J.K.ローリング
|
静山社
|
子どもが育つ魔法の言葉
|
D.L.ノルトほか
|
PHP研究所
|
人生の目的
|
五木寛之
|
幻冬舎
|
君ならできる
|
小出義雄
|
幻冬舎
|
この年からは、ハリーポッターの時代に突入です。
平成13年(2001年)
チーズはどこへ消えた?
|
スペンサー・ジョンソン
|
扶桑社
|
ハリーポッターと賢者の石 ハリーポッターと秘密の部屋 ハリーポッターとアズカバンの囚人
|
J.K.ローリング
|
静山社
|
金持ち父さん貧乏父さん
|
ロバート・キヨサキ シャロン・レクター
|
筑摩書房
|
プラトニック・セックス
|
飯島 愛
|
小学館
|
声に出して読みたい日本語
|
齋藤 孝
|
草思社
|
模倣犯
|
宮部みゆき
|
小学館
|
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣
|
ケリー・グリーソン
|
PHP研究所
|
ザ・ゴール
|
E.ゴールドラット
|
ダイヤモンド社
|
この年は、ビジネス書の名作も生まれていますね。「ザ・ゴール」も読ませる本でした。
平成14年(2002年)
ハリーポッターと賢者の石
ハリーポッターと秘密の部屋ハリーポッターとアズカバンの囚人ハリーポッターと炎のゴブレット |
J.K.ローリング
|
静山社
|
ビック・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
|
向山淳子ほか
|
幻冬舎
|
世界がもし100人の村だったら
|
池田香代子ほか
|
マガジンハウス
|
青空のむこう
|
A.シアラー
|
求龍堂
|
本当の学力をつける本
|
陰山英男
|
文藝春秋
|
海辺のカフカ
|
村上春樹
|
新潮社
|
ハリーポッター旋風はまだまだ吹き荒れてます。
平成15年(2003年)
バカの壁
|
養老孟司
|
新潮社
|
世界の中心で、愛をさけぶ
|
片山恭一
|
小学館
|
「体を温める」と病気は必ず治る
|
石原結實
|
三笠書房
|
ユダヤ人大富豪の教え
|
本田 健
|
大和書房
|
有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房
|
綾小路きみまろ
|
PHP研究所
|
新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論
|
小林よしのり
|
幻冬舎
|
「原因」と「結果」の法則
|
ジェームズ・アレン
|
サンマーク出版
|
ブレイブ・ストーリー(上・下)
|
宮部みゆき
|
角川書店
|
この年は、地味だけど良い本がありますね。「ゴーマニズム宣言」は、読んでないのでわかりませんが、東大一直線が稀代の論客になっちまいましたね。
平成16年(2004年)
ハリーポッターと不死鳥の騎士団(上・下)
|
J.K.ローリング
|
静山社
|
13歳のハローワーク
|
村上 龍 はまのゆか・絵
|
幻冬舎
|
冬のソナタ(上・下)
|
キム・ウニ ユン・ウンギョン
|
日本放送出版協会
|
電車男
|
中野独人
|
新潮社
|
ダ・ヴィンチ・コード(上・下)
|
ダン・ブラウン
|
角川書店
|
博士の愛した数式
|
小川洋子
|
新潮社
|
13歳のハローワークは、学校図書館の常備薬、じゃなくて常備本です。クラス用に40冊買ってある学校もあるといいます。「エッチが好きな人」へのアドバイスに、「人が好きだから、人を相手にした仕事を考えては。」とナイスなコメントがありました。
平成17年(2005年)
「もっと、生きたい・・・」
|
Yoshi
|
スターツ出版
|
恋バナ(青・赤)
|
Yoshi
|
スターツ出版
|
ハッピーバースデー
|
青木和雄 吉富多美
|
金の星社
|
生協の白石さん
|
白石昌則 東京農工大学の学生の皆さん
|
講談社
|
ケータイ小説もだいぶ認知されてきました。
生協の白石さんには、私も会いたいと思ったものです。
平成18年(2006年)
国家の品格
|
藤原正彦
|
新潮社
|
ハリー・ポッターと謎のプリンス(上・下)
|
J.K.ローリング
|
静山社
|
東京タワー
|
リリー・フランキー
|
扶桑社
|
えんぴつで奥の細道
|
大迫閑歩書 伊藤 洋監修
|
ポプラ社
|
病気にならない生き方
|
新谷弘実
|
サンマーク出版
|
人は見た目が9割
|
竹内一郎
|
新潮社
|
鏡の法則
|
野口嘉則
|
総合法令出版
|
陰日向に咲く
|
劇団ひとり
|
幻冬舎
|
恋空(上・下)
|
美嘉
|
スターツ出版
|
美しい国へ
|
安倍晋三
|
文藝春秋
|
容疑者Xの献身
|
東野圭吾
|
文藝春秋
|
オシムの言葉
|
木村元彦
|
集英社インターナショナル発行 集英社発売
|
他人を見下す若者たち
|
速水敏彦
|
講談社
|
生き方の本、世相を反映した本、さまざまですね。相変わらずハリーポッター強し。
平成19年(2007年)
ホームレス中学生
|
田村 裕
|
ワニブックス
|
鈍感力
|
渡辺淳一
|
集英社
|
一瞬の風になれ
|
佐藤多佳子
|
講談社
|
ホームレス中学生を読んだときは、こんな世界が現代日本になるのだと、プチ衝撃。
平成20年(2008年)
ハリー・ポッターと死の秘宝
|
松岡佑子 訳
|
静山社
|
夢をかなえるゾウ
|
水野敬也
|
飛鳥新社
|
B型自分の説明書
|
Jamais
|
文芸社
|
O型自分の説明書
|
Jamais
|
文芸社
|
A型自分の説明書
|
Jamais
|
文芸社
|
AB型自分の説明書
|
Jamais
|
文芸社
|
おひとりさまの老後
|
上野千鶴子
|
法研
|
余命1ヶ月の花嫁
|
TBS「イブニング・ファイブ」編
|
マガジンハウス
|
血液型の本が流行した年だったのですね。しかし、人類を4パターンで説明する潔さと、それを信じる日本人には、計り知れぬ凄さを感じてしまいます。
それでは、この10年の筆者のベストテン!
第1位 「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子
※クールで熱い少年たちの陸上にかける3年を描く、最高におもしろい青春小説の金字塔!
第2位 「ハリーポッターと秘密の部屋」J・Kローリング
※それまでに存在しなかった新しい世界を描き、世界的ブームになった名作。映画も良いが、本もスリル満点。
第3位 「金持ち父さん貧乏父さん」ロバート・キヨサキ
※仕事という概念を変えてくれた一冊です。今読んでも新しい。もはやビジネス書の教科書と言ってもよい内容。成功を収めた投資家や起業家で、この本を読んでいない人の方が少ないかもしれません。
第4位 「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン
※キリストの隠された謎を探る奇想天外のストーリー。キリストに隠し子がいたという設定は、キリスト教徒信者からかなり責められた本だとも聞きました。そりゃあそうですよね。 ダン・ブラウンのシリーズ作品も外さないおもしろさでした。
第5位 「永遠の仔」天童荒太
※いやー、せつない物語でした。児童養護施設で育った1人の少女と少年2人の奇妙な友情と愛情を軸に、人のもつ性と苦しみをリアルに描く作品です。テレビドラマにもなりました。
第6位 「世界がもし100人の村だったら」池田香代子
※わたくし個人の話ですが、池田香代子さんの講演会に行ったことがありまして、その会場でサイン入りの本をシリーズ全部買った思い出があります。世界の様子を明快に説明した傑作と言えましょう。
第7位 「ザ・ゴール」E.ゴールドラット
※ちょっとマニアックですが、企業経営者は読んでおくといいでしょう。効率とは何かを知る良書です。
第8位 「オシムの言葉」木村元彦
※元日本代表監督のオシムが長期政権なら、日本のサッカーは今より大きく進化したことでしょう。病気によるリタイアが、あまりに惜しい。でも大丈夫、この本があればオシムの心を感じることができる。
第9位 「生協の白石さん」白石昌則 東京農工大学の学生の皆さん
※学生たちの生協への投書。それに丁寧に返事を書く白石さんの人柄と器の大きさ、そしてウイットとユーモア。今のぎすぎすした世の中に合って、「これが正しい人間のありかただ。」とまで思わせてくれる。ぜひ白石さんを人間国宝に!
第10位 「子どもが育つ魔法の言葉」D.L.ノルト
※子供を育てるって大変。どうしてかって?それは自分の子ども時代を忘れてしまったから。自分が子供のころ、大人にどんな言葉で話してもらいたかった?それを子どもに返してあげればいい。そんな当たり前のことに気づかせてくれる本です。子供ができたら必ず読むべき一冊。
平成も、様々な名作、話題の本が生まれました。
次回は平成後期です。こちらもすばらしい作品が目白押しです。
特に小説に光るものが多かったですね。
では、またお目にかかりましょう。